一般の皆さんと福島第一原発を視察

2016年12月19日

廃炉学習支援

一般の皆さまと福島第一原発の視察に行ってきました。
様々な立場の方と一緒に見に行くこともAFWの視察の良いところと思っています。

福島第一原発をどう思うか、道すがら見る被災地域の現状に何を感じるか
12月から視察者の集合場所は、楢葉町Jヴィレッジから富岡町エネルギー館へと移りました。
来年解除を待つ富岡町、その姿も持ち帰って頂けると思います。

1~4号機の原子炉建屋の現在の姿です。


1から3号機、手前の大きな建物は共用プールと呼ばれるこれまで使われてきた、使用済み燃料を集約し冷やし続ける建物です


1号機を西側高台35mから望んだ姿です
オペレーションフロア(原子炉の蓋があるフロア)と呼ばれる上部が解体中です。飛散防止剤が散布され、スプリンクラーが解体で粉塵が舞い上がり過ぎた際に、可動するようになってます。
飛散のリスクを抑えながらの作業です。


2号機、解体用架台が手前にある構造物です。良く見ると青い筋があるのが分かるでしょうか。ここから上部がオペレーションフロアになります。つまりここから上部を来年度以降から解体され、上部開放になった後、使用済み燃料取り出しのための取り出しカバーが設置されていきます。


3号機原子炉建屋の側面です。サンドイッチ型に解体や片付け用の重機が動ける架台が設置されています。
飛散防止の役目はあまりありません。
本来の原子炉建屋は青い部分になります。


3号機原子炉建屋の架台正面と4号機の原子炉建屋上部にかけられた燃料取り出しカバー(構造物)です。
4号機は現在燃料取り出しが終わり、燃料が収められていたラック等は高い放射線を出し続けるため、水封入は現在も続いています。
燃料は取り出されました、後は解体を待つのみですが、保管する場所の問題などはこれからです。


4号機燃料取り出し装置兼カバーの近影です。東京タワー1基分の鉄骨を使い耐震性を持たせたものです。
今は役目を終え、これからは東京タワー1基分のゴミをどうするかが課題です。


5,6号機原子炉建屋です。幸いにも原子力事故が防げた号機になります。
健全な姿を残す号機です。
こちらも廃炉は決まっていますが、優先度は低く、今は手をつけません。
これからこちらもゴミとしてどう処分していくかが課題です。


雑個体焼却炉
これは防護服やウエス(紙製の雑巾)、サージカルマスク、手袋といった作業で生まれるゴミを燃やす建物です。
こちらは約半年間設備トラブルで稼働していなかったものですが、今は24時間フル稼働で動いています。
そうするとこれまで、何百万着と処理できずにいた防護服関連ゴミが償却できるようになります。
減容(燃やして体積を減らす)をして、灰にしたらドラム缶で保管します。


福島第一原発の双葉町側の山が切り開かれています。注目したいのはこちら側にも、浄化済み水タンクが設置されていること。
今まで大熊町、原発入り口周辺にタンクエリアにタンクは集積されていましたが、余裕度(保管量)を持たせるためですね。
また、切り開かれた場所には4枚目にある雑木といった大型可燃物を燃やすための焼却炉を作る場所でもあります。
雑木がいつまでも処分出来ないのは、現在の焼却炉で燃やせないためです。
自然発火がした際には、放射性廃棄物が燃えるということになりますので、急ぎ対策が求められます。
消防の指導が入り、自然発火しないよう対策をしているそうです。

はじめて1Fに行った方は原子炉建屋に目を奪われがちですが、今現場が窮しているのは、どうやってゴミを管理していくか、集約する場所を確保するか、野積みのゴミを自然発火するリスクを抑えながらコンテナに詰めていくか、などに手こずっています。

3,4号機の間から海方面を見る

良く見ると土嚢のようなものが見えます。石が詰められた袋です。
これが1Fの津波対策の一つになります。
震災程度の津波にもある程度の効果を果すという評価になっています。

またもう一つ大きな対策はそれぞれの建屋の水密化です。(津波レベルの水圧に耐えられるよう作られた分厚い扉があります。
こちらは写真が取れません。理由は単純で建屋の入れるルートが悪い方々に知れてはいけませんよね。テロ防止と言います。

海側は視察者には開放されていません。
でも沢山の取組があって、私としては是非社会に伝えてほしいなぁと思います。
海からの侵入防止のため対策(詳細はあえて書けません)が施されています。

実は福島第一原発は健全になれば、なるほど写真などは撮れなくなります。
核防護物質防護レベルは秘匿性あってのものなので。
ですが、それが事故があった場所に果たして適切なのかは公益という観点から見ると難しいものになってきます。

一次情報を持つ東京電力のもっと知って欲しいという気持ちにかかっていたりします。

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