福島第一原発を視察しました(写真報告)

2016年10月18日

廃炉学習支援

10月18日視察写真と解説です。


新事務棟が完成。窓がないのは少しでも放射線を防ぐため。
人の大きさと比べるととても巨大な事務所であることが伝わると思います。
こちら2棟目になります。ようやく6年目にして、協力企業と東京電力が福島第一原発の入り口で事務が行えるようになりました。

構内のグリーンエリアと呼ばれる場所では働く方もマスク不要になっています。
3枚目の写真、構内のサーベイマップ(放射線量マップ)の右下、構内入り口に近い環境でのことです。

安全作業教育の場も発電所にあります。危険体感施設というものです。高所作業になぜ安全帯が必要なのか、そうした訓練を行う場所です。発電所内のトラブルは大きな社会不安につながります。自身の安全を守るため、社会に無用な不安を与えないためのものです。

現在主流の汚染水タンク(溶接型)です。この汚染水は多核種除去設備と呼ばれる浄化設備を通した水が入っています。
全ベータで数百ベクレル/リットル程度の汚染水が入っています。現場ではALPS浄化済み水と呼びます。
約70万m3蓄えられ、その先の処理は未定です。
万が一の漏えいに備えて、タンク群周りの2重の堰で囲まれています。

HIC(ヒック)と呼ばれる高性能容器です。中身は汚染水の浄化に使われた吸着塔と呼ばれるフィルターが入っています。
高濃度の放射性物質に汚染されていますので、堅牢な容器に入れられ保管されています。その意味での高性能容器です。
これはさらにコンクリートで覆われ遮蔽されます。空間放射線量をあげないため、働く方を守るためです。
構内保管の次の処理については未定です。

建屋カバーが外された1号機原子炉建屋の現在です。
ひしゃげた鉄骨が本来の原子炉建屋の鉄骨、その周りは保護カバー設置のために使われたものです。
飛散防止材が散布され、現場ダストが濃度があがった際には水を噴霧する設備がついています。
詳細は↓URLから
http://www.tepco.co.jp/…/plana…/removal-reactor/index-j.html
避難区域がどんどん縮小していく中、こうした解体作業が行われています。
しっかりと対策が打たれていくことが重要になります。
バス車内から数十メートルの距離で見ることができました。

1から4号機周りは放射線量が高く、瞬間的ですがバス車内でも100マイクロシーベルト毎時を超えます。
私達の生活圏は大体0.1から0.2マイクロシーベルト毎時。バス車内では「ざわついた」雰囲気に包まれました。
ですが、そのバスの向こう側では作業される方がいます。
1から4号機周りやタンク解体などでは、今も全面マスク、防護服を着ての作業です。
職業被ばくとして成り立つ現場ではありますが、まだまだ働く方には大変な場所でもあります。

視察を終え、発電所入り口付近に戻る様子
大型休憩所の前です。

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