一般の方々をお連れして福島第一原発の現状視察に行ってきました。

2016年5月20日

廃炉学習支援

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浜通りに暮らす方々、福島復興に関わってくださっている方々とご一緒に福島第一原発の現状視察に行ってきました。
 
ご自身の目で肌で感じて頂くことが一番の理解に繋がると思います。
原発事故後を暮らすことに、納得のいく判断基準を自らが得る
そうした機会にもなると思います。
廃炉状況の詳細は添付しました「福島第一原子力発電所の現状と今後について」を参照ください。
吉川の視点で
1.構内フェーシングが進んだことにより、仮設設備が本設設備かしてきた。
 敷地内に制御盤が増え、束ねて施設していたケーブル類も整然としてきました。地中に埋設も進んでいます。
 これからの変化は、気をつけて目を配らないと分からないレベルでの変化になります。
 設備信頼度を上げていく。そうした作業が進められているように感じました。
 
2.優先度がついた現場
 事故当時の面影を残す場所も多くあります。なぜそのままなのか。無駄なコストと手間を抑え、優先される汚染水対策、燃料取出し、労働環境の整備に力が使われています。
 なぜそのままなのか。優先度の違いだと明確にしないと、人によってはそれを根拠に、廃炉が進んでいないといった印象を持ち帰ることにもなると思いました。
 座屈したままのタンクなどは良い例です。
 
3.防火対策に相当な配慮が見られる
 火災事故防止に向けて、構内伐採目も細かい枝等は全てきられています。チップ状にして保管しているとのこと。使用済み防護服等可燃物はコンテナに収納。防火水槽は32基設置されているとのこと。
 ケーブル敷設についても初期の煩雑にせざる得ない状況は改善されている。
 作られたガソリンスタンドの脇では、新たなガソリンスタンドを建設中。今あるのはあくまで応急対策。
 
4.放射性瓦礫処理は社会合意がないと、中々進まない
 構内に一時保管されているガレキ類、最終処分はタスクフォースが組まれ検討中とのことだが、発電所構内においても双葉町、大熊町に敷地が分かれている、地域自治体が一時保管に対しての理解と協働が進まないと、これから発生するガレキの保管の問題で解体がとん挫しかねない。地域行政としても社会からの目を受け、容易に許可をだせないことも想定できる。
 既にある廃棄物の量、内容とこれから発生する放射性廃棄物の量、内容を精査し社会が認知したうえで、どのような方針をたて最終処分するか議論しなけばならない。
 
5.ランドリー設備の建設が必要
 使用済みの防護服(可燃ごみ)は溜まる一方、新設された焼却炉では処理が追いつかない。ゴミを出さない仕組みが必要。
 ナイロン製の防護服が導入できる労働環境が整いつつある今、再利用型の防護服導入が望まれる。
 
海への影響は添付資料12番、大気への影響は防護服不要エリアがあることで、私達の暮らしへ直結するような影響は防げていると判断できます。
 
私達の生活が福島第一原発の状況で脅かされている。そういった切り口で語る場所ではなくなりつつあります。
むしろ、私達の次の世代にどういった形でバトンタッチするかを問い続ける場所として扱う必要があると思います。

この活動はYahoo!基金様よりご支援を受け、助成プロジェクト「福島第一原発の廃炉と隣り合う”ふるさと”を次世代へ託せる環境作り」の一環として行っております。

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