リスクコミュニケーションの講演を聞いて

2014年12月14日

その他

東京都狛江市で行われた「原発対話の会」主催
「価値選択」の議論と原子力利用に関する社会的意思決定
  ~知識伝達型の「リスクコミュニケーション」論を越えて~
を拝聴しに行きました。

第一部は、原子力市民委員会のスタッフであり、対話の会の常連参加者でもある水藤周三さんより、川内原発の再稼働をめぐる意思決定の問題についてのお話

住民説明会の紛糾の模様は、心をつくものがありました。現地に住まわれる方々の不安解消に説明が足りていないのが浮き彫りに。
「稼動するための説明会」と「稼動は反対の住民」話し合う場になっていないことを痛感するものでした。
印象は鹿児島県も稼動ありきで、是非を問うことは終了しているとの認識を譲らないのだなと。
特に印象に残ったのは、福島第一原発や福島県の視察は必要ないとはっきり言った鹿児島県の対応には、あきれるばかりです。

第二部は原子力の課題を中心としたリスクコミュニケーションの専門家である東京電機大学の寿楽浩太さんのお話。
リスクコミュニケーションには統治者(原発立地行政)と当事者(原発立地町村の住民)が知識格差をなくした上で、かつ当事者感覚を失わず(どのようなリスクがあるか、被害者となる側から考える間隔)が合わさった上でようやく議論できるものであることがよく分かりました。
現在の原発安全性は事故が起きてからの考えが不足しているように感じてなりません。むしろ事故は起こりえないが前提になりつつあるのが恐ろしいところです。
非常に勉強になったなぁと当事者意識を無視し進めることのしっぺ返しのひどさと、当事者感覚をどのように扱うことが必要かが多少なりとも学ぶことができました。
当日のお客様の中には、1Fで作業される企業の所長さんもいました。
現場の人も聞きにくるほどの内容を毎回行われています。
率直な感想は、東京電力社員に是非聞いて欲しい内容だと思いました。
リスクとは知識ある人間だけで考えてはいけないということ
原発事故の根本は「分かっている(と思っている)人間達」で決めてきた歴史のつけだと思います。
顕著な例が津波対策だと思います。
事故は防げるの考え一辺倒だったことは猛省すべきです。
諸外国のような事故があった後の対応も考える、これは抜けていたからこそ、震災直後あれほどの過酷な収束作業になりました。
今回の対話の会は5回目です。
6回目以降もあります。
考えを変えるきっかけになります。
そしてクオリティの高い話が聞けます。
会のあとには、直接講師の方ともお話ができより理解を深めることができます。

対話の会今後もお邪魔したいと思います。

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