津波に対する余裕度の持った対策を

2013年3月29日

その他

原発再稼働の問題がだんだん世の中から忘れ去られようとしています。

地震よる原子力発電所の影響については活断層の問題でTVでもあがっていますが、もっと重要なのは津波に対する原子力の余裕度です。

以前ストレステストにより大飯原発が再稼働になったのは記憶に新しい所です。

津波でいかような条件に陥るかについては世の中の方が全容を完全に理解しているとは私は思っていません。

なぜなら国会事故調報告書を改めて全部読み変えしてみても全電源喪失に関わることは書かれていますが、その他付帯設備が津波により被災した事の問題性には触れられていません。
つまり結局は現地の人間が率先して解決の議論に参加していない事が
伺えます。

簡単に言わば「そこを突っ込まれると・・・」って事です。

例えば、こんなことは知っています?
非常用D/G発電機の燃料タンクが津波で被災したこと。
水素爆発を防ぐ為に封入する窒素設備が津波で被災したこと。
原子力発電所の中にある空気作動弁はIAコンプレッサーが被災すれば動かす事ができなくなることを。
原子炉を冷やす水の元である復水貯蔵タンクの水を作る設備が津波で被災したことを。
バックアップとなる純粋タンクは地域の河川から引いており地震の影響で使えなくなったことを。
電源喪失では、単純な建屋内の照明が全て消えてしまい現場作業が困難になることを。
海側には設備を冷やす冷却ポンプが集合しており、それが津波により壊滅すれば電源があろうと原子炉を冷やせなくなることを。
原子力発電所には硫酸、苛性ソーダのタンクがあり津波で流されれば環境に大きな影響を与えることを。
共用プール(各号機で使用された使用済み燃料が相当数保管されるプール)も津波で被災したことを。
原子炉冷却水を作る設備が全て津波でやられ、二度と本設備に戻せないことを。

あげればいくらでも津波による影響を考えなければならない機器、設備があります。

再稼働に関する技術論の話には原子炉に関わる設備全てに目を通す、そして過剰とも呼べる対策をしなければなりません。

これらを原子力規制庁は本当にできるのか?
原発反対派の方は理解しているのか?

私が現地電力社員を擁護するのは、これら設備知識について一番の理解者だからです。
以前の職場では、これら問題性について議論をしていました。
会社自体は間違った方向に行っていると言えましょう
しかし、現地の人間の多くは改善に向けて努力しています。

今回の投稿は、もっともっと原発を語るには勉強しなければいけない
ということと、
改善ができる実際の人間達は誰なのか、守らなくてはいけない人間達がいるということです。

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