避難区域の一次立ち入りの問題点

2013年3月24日

その他

皆さんは私達、避難生活を送る人達がどのように一時立ち入りという帰宅行為をしているか知っていますか?

今回は警戒区域の南側より入った私の場合を例に紹介します。

まず国道6号線を北上し道路沿いに一時帰宅者の為に誘導員の方がいますので指示通り道を進んでいきます。

すると福島第二原発の敷地に作られたスクリーニング場に案内されます。
そこで、通行許可書の確認をされ、人数分の防護服と線量計が配布されます。これが受付と呼ばれる行為です。
人数確認と防護服、線量計の配布ですから数分で終わります。
特に注意事項とかは言われません。
後は自分の家まで各自勝手にどうぞです。

さて、この後は自分の家に向かうのですが、基本国道6号線を通ります。
後は自分の家の近くになったら枝分かれした小道に入っていくのです。

ここまでで問題点がいくつかあります。
受付の時点で、避難者の方々がどこの町民かの確認をしますから当然
線量の高い区域での無用な立ち入り等を注意すべきですが、それはありません。私は浪江町ですから双葉、大熊町を通過します。
あって然るべきです。

また、防護服を渡すのみで、着る手順や脱ぐ手順の説明もありません。
分からない人はどうすればと聞いたところ、手順を書いた紙を渡すので見てくださいと言われました。
原発で働いていた私としては、手順を読んでも不安が残るところです。
それより、「防護服の着方は分かりますか?」「はじめての立ち入りですか?」といった配慮が必要だと思います。

注意事項を言われませんでしたので、自由きままにドライブしてきました。
周りの一時立ち入りの方々も似た感じです。

大熊町内で車を止め、外で談笑している家族もいました。
双葉町では、何も防護しないで家の片付けをしている家族。
みなさんお墓参りをしていましたが、完全防護の人と防護0の人が一緒だったり、
みんな思い通りに町をドライブしているのが散見されました。

はじめて一緒に入った親は「みんな適当だなぁ、危ないと思っているのが馬鹿らしくなる。こんなに自由なら早く帰せばいいのに」と言っていました。

さて一時帰宅が終わると今度は福島第二原発により、スクリーニングを受けます。
預かった線量計とトランシーバーを返却を行います。

スクリーニングは以下の手順です。

人間に対しては車のドアを開け、降りることなく足の裏だけを計ってもらいます。
車はタイヤの側面だけを測定します。
持ち出す物品がある場合、車から降ろすことはなく計れる範囲の表面を計ってもらいます。

基準値である13,000cpmを超えていなければ問題なしということで
帰ることができます。

ここで親の言葉ですが「こんなに簡単に終わるんだね。本当に大丈夫?」

こんな感じです。
どうですか、意外に手順が簡略化されていますし自由度も高いです。
世間で広がっている超危険地帯といった風評の地域に入る現状です。

いいか悪いかの議論はあるでしょうが
避難している人達からすると、ずいぶん楽になったと正直思います。

1回目の時は、それは厳重に説明をされ、防護服も着させてもらいましたし、帰りのスクリーニングは全身行いました。車も表面全部を見てもらいましたし、なので何十分も受付とスクリーニングに並んだ記憶があります。

帰ってきてぐったりしたのを覚えています。

現状はこういった手順で入っていることの紹介でした。

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