保全という仕事

2013年3月17日

その他

具体的な保全部員のお仕事を書きたいと思います。

保全部員は各担当者毎に年間の業務割をもらいます。
それは「あなたは今年、これだけの工事を担当してもらいます」というものです。
その人の力量に応じて、管理者であるチームリーダーが指名することが多いです。

工事といっても新しく何かを作るわけではありません。
通常は「長期計画」と呼ばれる点検修理の周期表をもとに「点検工事」を起こすということです。
業務をスムーズに行う為、「長期計画」と呼ばれる点検周期表は「件名工事」と呼ばれる単位で作成されています。

例えば「3W 電気設備点検手入工事」という「件名工事」があった場合、その工事を担当するものは
この工事の「長期計画」を開きます。
H24年度は、○○ポンプの電動機と△△ポンプの電動機、それに××電源の点検を行うのだなと
読むわけです。

それができたら、工事積算という行為を行います。
システム化されたものがあり、東電社員しか触れないシステムを使います。
そこで、例にあげた○○ポンプ電動機の点検にどれくらいの材料と人件費がかかるかを積算するのです。
これは過去の契約実績や現場経験を活かし入力作業を行います。
この入力が工事費の肝にあたるわけです。

簡単に書きましたが、実は工事の規模によっては点検対象が何百となることも多々あります。
その一つ一つに材料費、人件費を当てはめる為、大変な時間がかかります。
その中では、作業員の方の危険手当も入力しなければならないので、こと細かなものとなります。

その工事積算が終わると、今度は工事契約の書類「仕様書」というものを作りあげます。
お金の計算が終わりました、でも具体的な何をどのように点検するかの書類を作らなくてはなりません。
それが仕様書になります。

工事を請け負う企業が分かるように作らなければいけません。
簡単に言えば、どこまでのルールで作業をすればよいか、免責になる部分、ならない部分の文書の形で示すものです。

対象機器一覧表をまず作ります。長期計画からの写しなので簡単です。
そして大変なのが仕様書です。
その対象機器一つ一つについての点検内容を全て書かなければなりません。
例えば○○ポンプ用電動機点検 仕様書 といった感じで、作業準備から始まり、点検、検査、片付けまでを細かく書くことになっています。
点検内容には、各種基準値等も明記しなければなりません。
これを対象機器に対して作るのですから、何百ページにおよぶ場合もあります。

その他、工事の組織体制や請負企業に求める書類の羅列など
工事に関わる全てを一つにまとめた書類の作成が必要となります。

これらを作りあげるのに、大体2週間から1ヵ月ほどの時間を要します。
そして出来あがった書類の承認行為をとるのも仕事のうちです。

工事積算をすると、場合によっては数億円の規模になることもあります。
工事の規模に応じて、関係するグループや上司に印鑑をもらいます。
印鑑をもらうだけで数日かかることもよくあります。

ここまでは、本当にただの事務仕事で机にかじりついてやってます。
ここで紹介したのは、保全部員の仕事の一部です。

知って欲しいのは、点検だ、修理だと簡単にはできないということです。
点検、修理は実際には外注しています。
その元ネタを作るのが社員のお仕事だと思って頂ければと思います。

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