原子力発電所設備知識(弁、コンプレッサー)

2013年5月17日

その他

ミニ講座 第2回
弁とコンプレッサーについて

発電所には大小様々な弁があります。大きさだけでは駆動方法が違ったりします。

弁なんて皆さん馴染みがないと思います。
家庭では蛇口も弁と考えていいと思います。また、ガスコンロの元にもコック弁というものがついています。

弁とは簡単に言えば流体を遮る仕切りという感じですかね。

弁の構造の違いによりますが通常役割としては「仕切る」もしくは「調整する」というものになります。

弁を大きく分けると仕切り弁、調整弁に分けられます。
そしてそれを行う弁の構造の違いにおいて下記のパターンに分かれます。

手動弁:文字通り人の力で開閉するもの。
AO弁:空気の力で開閉するもの。空気が供給されない状態ではバネの力で開もしくは閉の状態にある。つまり空気でバネの力を押し切り開もしくは閉の状態にする。
電磁弁:駆動部の中に電磁コイルが入っていて電気が流れることで電磁力を発生させ、開閉させる。
MO弁:モーターが駆動部と連結されており、モーターを回して開閉させる。

発電所の中にはこれら弁が複雑に設置されています。
正しい数を数えた事はありませんが恐らく1プラントで何千という数になるはずです。

これら弁は制御盤と呼ばれる操作盤より通常遠隔操作されます。
その盤には開は赤ランプ、閉は緑ランプで表示されるようになっています。

ここでコンプレッサーの話をしたいと思います。
通常制御に使われるのはAO弁と呼ばれるタイプの物です。
これは空気が駆動源ですから、各号機にコンプレッサーが設置されています。
通常IAコンプレッサーというものを使います。
一日中、動いていて常にプラント全体に空気がいきわたるようになっています。

実はこれかなり重要設備です。
これが止まると弁が操作できなくなるのですから大変な騒ぎです。
原発事故の際には電源がなくなった為、このコンプレッサーが使えなくなりました。

私は毎日のように自転車の空気入れで弁を無理やり開けたり閉めたりしていた記憶があります。

ですから、IAコンプレッサーはA,B,Cの3基ありまた予備としてSAコンプレッサーが3基あります。
各建屋にありますので、融通できるようになっています。
通常時であれば、コンプレッサーがないということはまず起こりません。

今回はですね。
弁が沢山あるんだなぁーって事と駆動源が電力もしくは空気のタイプの物がある。
そうなるとコンプレッサーや電源設備ってすごく重要な物だって分かって貰えればと思います

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