福島第二原発を訪問して

2013年10月26日

その他

先日、福島第二原発に入り所長と懇談してきました。

会社を辞めた人間ですから会うのは至難です。
1年以上現地を応援する活動をしてきた事、そして元福島第二原発の東電社員であった事をつげ、正式なルートでアポイントを取って行いました。

ご挨拶がメインではありません。現状の福島原発で働く人達を守る為に必要な事をお伝えする為です。

福島第一の廃炉作業を進めていく上で一番大切なのは、そこで働く人達が安心して長く働いていける環境の整備です。

最近ではようやく社会的にも、福島第一で起きているトラブルが、そこで働く人達の士気が大きく関係していると報じられるようになりました。

しかし、なぜ士気が保てないかまでは言及されていません。
それは現地の実態(浜通りの経済性、地域性、雇用状況、仕事量とそれを行う企業との関係性、発注方法、etc)を知らないからです。

企業のトップ、発電所では所長になります。そういった権限のある人間に本当の実情を伝える事が大切だと私は思っています。
それは、結局のところ現地を改善出来るのは、東京電力しかいないからです。

外の世界で何を訴えようが、実際に行う力を持った人間に働きかけなければ、いつまでも変わらないのです。

作業員を守る、大きな一つの言葉です。
沢山の意味があります。労働環境、通勤環境、健康管理、居住環境、賃金の確保・・・・・

私が特に訴えてきたのは、原発で働く人達に仕事を与えることです。
皆さんは、福島第一の作業が原発作業員の生活を守れるほどの仕事量があると思っています。

大きな間違いです。震災前後で比べれば現在の仕事量は震災前の3割ほどしかありません。

福島第一で行っている作業の大部分は、震災後新に入所した大手ゼネコン企業が行っています。

作業員の方々が辞めていく大きな理由は、仕事がないからです。
ここで言う作業員とは長年福島原発で働く作業員の方々です。

それと入れ替わる形でゼネコンにぶら下がる企業の作業員が増え、一般産業の作業員が人手不足で入ってきています。

総じて技術力や原発で働く知識(主に放射能を扱うということ)が低い作業員の割合が増え、結果ヒューマンエラーを起こすといった事になっています。

現地東京電力社員でも、正しく作業員の雇用について理解している人間は少ないです。こればっかりは作業員の方々と地道にコミュニケーションをとり、知ろうとしないと養なわれません。

それが役職付きの人間ともなると、言葉悪いですが下の実情など見えてはこないのです。

私は作業員の方々の通勤環境や居住環境の改善を行うことを目標に活動していましたが、それは彼らの我慢でいかようともなる問題です。
作業員の方々のお話しを聞けば聞くほど、仕事が無い事が一番の問題であり、そして絶対に自分では改善できる物ではないと分かりました。

どれほどの効果があるかは分かりません。しかし、東京電力が経営重視を福島原発に持ち込み過ぎた結果が、自分達の首を絞めているということは伝わったと思います。
また、それを伝えた人間が現地を知った元社員であるというのが、その問題の信憑性と大きさとして伝わって欲しいとも思っています。

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