福島県双葉郡広野町役場訪問

2013年11月1日

その他

今日はもう一つ用事がありました。
それは広野町役場に顔を出すというものです。

何度か尋ねるうちに私の顔も覚えて頂き、以前より腹を割ったお話をさせて頂きました。

何の事はありません。その人それぞれの話し方で、役人という立場を超えて一人の町の人間としての本音を聞かせてもらいました。

当然、私の素性は知っています。
元東京電力社員という物は一生ついてまわります。
それでも、表面上ではなくお互いに今ある問題についてならば、協議できるのです。

大変厳しい町の状況に根本的な解決策が見つからない苦悩は、痛いほど伝わってきました。

広野町にはスーパーがありません。
こんな事が住民が戻らない要因になっています。

どんどん作業員向けアパートが建っています。
町民からは治安の悪化を不安視する声や、原発作業員の町になることの嫌悪感があると伺いました。

私は作業員の方々をよく知っていますので、これらが想像で作られた偏見だと分かっています。
しかし、震災後続く空き巣や暴力事件があることも事実です。
駐在所の警察官の方が毎日のようにいざこざに呼ばれるという話も聞きました。

現実として、作業員の方々と町民が共存共栄しなければ未来はありません。
誰が見ても「作業員の町」となっているのです。

どっちがいいとか悪いとかのお話をするつもりはありません。
単純にそれを改善できる方法を模索していけばいいんです。

震災前とは言え、双葉町、大熊町ではそれが実現していたのですから。

町の住民の方が住みやすい町を作っていく。
かつ作業員の方々にとっても住みやすい町を作っていく。
施設や制度だけではありません。空気を作っていくのが重要です。

今は東京電力も町も「手を取り合って、同じ問題解決に向かう」という事が
上手く出来ていません。

両方を知る、私はどちらも手を差し伸べてくれればと思っているのは知っています。
簡単に言えば、気持ちの誤解です。

私はかけ橋にはなれないのかなぁと、今日は考えていました。

問題を解決しようと思ったら、現地の最前線の力のあるところに行かなくては一歩も進まないと改めて思う次第です。

現地を知らずして、語っても現地の人の心には響きはしません。

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