福島民友新聞にて「福島第一原発廃炉図鑑」が紹介されました。

2016年6月6日

メディア掲載

福島第一原発廃炉図鑑発刊に伴い、インタビュー記事が掲載されました。

リンク先より転記

東京電力福島第1原発の廃炉作業の実態を分かりやすくまとめた「福島第一原発廃炉図鑑」が7日、太田出版から出版される。廃炉作業は難しい言葉で説明されることが多く、県民に「遠い存在」になりがちだ。著者の一人で社会学者、福島大客員研究員の開沼博氏(32)は「抽象的なイメージでなく、現場の実態に基づいた理解が必要だ」と、県民が廃炉を知る意義を語る。

 廃炉について開沼氏は「がれきが乗っかった原子炉」「連なる汚染水タンク」など固定観念化された印象が先行していると指摘。「人の存在が感じられない『お化け』のような印象を持たれがちだが、実際には大勢の人が働き、原発の周辺に帰還しようとする住民もいる。それを踏まえて廃炉を考えるべきだ」とした。

 執筆には開沼氏のほか、第1原発で作業員として働いた経験を漫画「いちえふ」に描いた漫画家の竜田一人(たつたかずと)氏(51)=素顔非公開=と、復興活動に取り組む元東電社員の吉川彰浩氏(36)らが当たった。竜田氏は「第1原発への理解が進んでおらず、デマも流れている。分かりやすい解説本が必要だ」と述べ、吉川氏は「作業員が誇りを持って働いている現実を知ってほしい」と話す。398ページ、価格は2484円(税込み)。

 労働や娯楽、多様な視点

 東京電力福島第1原発の廃炉の現状を知ってもらおうと出版される「福島第一原発廃炉図鑑」。原子炉建屋の現状や作業員の労働環境、近くのグルメ・サーフィンスポットなど、約400ページのボリュームで廃炉や原発周辺をさまざまな視点から紹介している。

 立命館大衣笠総合研究機構特別招聘(しょうへい)准教授で福島大客員研究員の開沼博氏(32)が編者を務め、科学的、技術的観点だけではなく、社会科学的な切り口から廃炉を描いた。

 廃炉作業に関わった体験を自身の作品「いちえふ」で知らせた竜田一人(たつたかずと)氏(51)は、漫画や図解を駆使し、廃炉の現場をリアルに表現。元東電社員で、復興支援に取り組む一般社団法人AFW(Appreciate FUKUSHIMA Workers)を設立した吉川彰浩氏(36)は、第1原発で働く作業員の実情や、抱える思いなどを詳細につづった。このほか、コピーライター糸井重里氏や、衆院議員の小泉進次郎氏らのインタビューも盛り込んだ。

 開沼氏は「この本はスタートライン」と位置付け、原発の調査と情報発信に当たる「福島第1原発廃炉独立調査研究プロジェクト(廃炉ラボ)」を本格的に進めていく考えを示した。

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