アメリカ、アイオワ大学で講演を行いました。

2017年2月28日

講演会


アイオワ大学での講演1日目が終わりました。

椎木透子さんが基調としてご自身が作られた動画を用いて、デマと実際の福島との違い、そこにある虚しさ、愚かさを伝えてくれました。
私も人前で話すというお仕事をしていますが、これが事実だよと伝えるのはとても大変です。

沢山の矢が飛んできます。それでもFUKUSHIMAというローマ字にかけられた原発事故による呪いを解くため、懸命な姿はとても胸を打つものがあり、海外でこうした活動をしてくれる方がいることにとても感謝を覚えました。
使われた動画は公開されます。是非見て頂きたいと思います。特に避難された人が書かれた手記は誰もの心の琴線に触れるものだと思います。

メイボン レズリー (Leslie Mabon)スコットランドの大学のレズリーさんからは、小名浜の試験操業や海らぼの取組を通して、海への理解を語りました。
また、専門家が正しい情報だと、分からない人に振りかざすことがいかに暴力的かのお話しも。
福島の漁業者は自ら海への理解を、市民目線で取り組んでいると伝えてくれました。

私からは主に福島第一原発の廃炉の状況をお伝えしました。
普段の廃炉講座に近いものです。実際の写真を使って「今」をお伝え、会場からは厳しい質問も出ました。
私が本当に伝えたかったのは「考え続けること」の意味です。そして事実を受け入れて未来を築くこと、正しい情報に触れることは自分自身を守り、豊かさにつながるということ。
Hiroko Czuprynskiさんが英語が出来ない私の日本語のスピーチを翻訳してくださいました。訪れたお客さまのうち、大学生の皆さんが長い時間真剣な顔で聴いてくれました。

一日を終え、感じたことは福島を伝えることが本質ではないということです。
原発事故に限らず、私達の生活は日々突然揺らぐ可能性の中に生きていて、気が付かず漫然としています。それは私も同様。
インターネットという安易な情報の得かたから、つい自分は「知った」と勘違いもします。
私は東日本大震災、原発事故がなければ自分の人生は、自分でしか切り開けないという当たり前を知らずに過ごしていたかもしれません。
沢山の課題とそれを乗り越えていく様が溢れる福島県
そこから学ぶことこそ、本質であるように感じました。
イメージと実態がずれる
そこから生じる問題は、私達は自分の人生を大切に扱っているのか
誰かの苦しみを本当に理解しようとしているのか、を問われているように思えます。
なぜ自分は廃炉や地域を社会に伝えているのか
大きな気づきをまたもらいました。
少なくとも良き未来を築こうとする意志は誰にでも通じると感じます。
アイオワの大学生との写真を見ると
次の世代のために、自分は役目を見つけたのだと思いました。
今日も引き続き講演です。
いつも自分が見ている福島県のみんなの生きざまを伝えてきます!
僕ら大人は原発事故から目を背けず、未来を築いていると!

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