いわき市にて福島第一原発の学習会実施

2015年5月20日

お知らせ

福島県双葉郡川内村の皆さんと、福島第一原発について「暮らし」の視点で勉強会を行ってきました。


住民の皆様と一緒に勉強会を始めて見えてきたのが、第一原発の事を本当は知りたがっているということです。

本当はしっかり知りたい、学びたい、自分がふるさとで暮らしていくために

一遍も間違いがない考えを「言わせない風潮」が邪魔してきたのだと思っています。

それと同時に分からないを聞ける相手がいなかった

ここは5年目を迎えた今、伝わっている、理解されているとしてしまった、情報を伝える側の問題を感じます。

学習会では、東京電力から視察者用に配られる「現状の取組をまとめたもの」を使っていますが、原発に普段触れ合わない方にとっては「難しい資料」であることが分かってきました。

伝える側とのコミュニケーションなしに作ったのですから当たり前です。

例えるなら学生と連携のとれてない参考書

参考書を作れる専門家からみた「分かりやすく作った」は学生には通じません。

それを痛感した前回の反省を活かし、ワークショップ風の学習の場を開きました。

とりあえず、分からない、知りたいを附箋に書いていただきました。

想像通り、事前に配った資料には書いてないことばかり

沢山ある中から印象的だったものを

1.「汚染水の定義とは?」

まず汚染水という言葉自体、14年間原発で働いた私は震災前聞いたこと、使ったことのない言葉。簡単に言ってしまえば作られた造語です。

あえて定義つけするなら「発電所構内で放射性物質に汚染された水」です。

ではこの汚染の程度が何が基準か?0ベクレルじゃなければ汚染水ということになります。

発電所構内のと付け加えたのは、例えば避難区域の雨水が汚染水ということになるからです。

大切なのは汚染の程度であり、特に浄化装置を通す前の建屋内冷却水について私達は感心を持っていかなくてはならない。

といった形で、限られた時間の中でお答えしながらの学習会になりました。

私の勉強会の後には長崎大学の助教授の折田先生の放射性物質に関する講義を行っていただいています。

科学的知見、数字からの分かりやすい講義をいただきました。

AFWの取組のキーワードは「暮らし」です。

暮らしの視点で第一原発を見れば、「働く場所」という見方が必ずでます。

その時、働いてくださっている方々の敬意や感謝そして心配が生まれます。

福島第一原発の今を知ることで判断できるようになる。

現場へと意識が向き、現場環境改善にも寄与できる。

まだまだ学習会の中身は向上していくものですが、参加された方がこうして分からないを言える機会は今までなかった、とてもよかったと言ってくださいました。

6月には参加して頂いた方々と実際に第一原発を見てきます。

学んで実感する。そして暮らしに活かす。

これからの原発事故被災地で必要な取組が構築されつつあります。

今日の学習の資料は以前講演会でお会いした方が印刷してくださいました。

最初に講演会を行った長野県安曇野市の方です。

ご縁があるなぁと思うと同時に大変なことを請け負ってくださいました。

この場をお借りし感謝申し上げます。

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