環境省主催「ポジティブカフェ」に参加しました。

2015年8月30日

お知らせ

 

 

 

 

 

 

 

この取組の趣旨は「浜通り南地方(いわき、広野、川内等)における地元の方々が抱える放射線の不安や、除染後のくらしの不安など、現在の課題を情報共有し、中通りの方々とも意見交換しながら、不安の低減と課題解決に向けた具体的な取組を環境省と民間が一緒に考えていく」ものです。

つまり、民の声を官が聞き、意見を交わしながら改善に繋げていくというものです。そういった意味での「ポジティブ」カフェです。

ワールドカフェという趣向でのワークショップを行いました。効率良く対話の場を作る空間。
各テーブルでは忌憚ない意見が飛び交っていました。

特に目立ったと私が感じたのは、除染が終われば良い(帰還出来る、生活出来る)とは、地場の方は誰一人考えていないこと。
原発事故によって失われた「住み易さ」を創りあげなければ、帰還は進まないことです。生活設計、簡単に言えば夢を描ける町でないと住みたくない。

広野町から参加された方が、「広野町の放射線量はいわき市と変わらない。帰還が進まないのは、隣接するいわき市に暮らす方が住み易いからだ」この声はとても正直で大切なコメントです。

原発事故で避難区域になって解除された地域、避難区域のままの地域は、壊滅的なダメージを負ったままです。

放射能汚染という不安から、町民がいなくなった町は当然経済もボロボロです。双葉郡の地域性はその町単独で暮らしを営んでいなかったこともあり、避難が解除されたとしても、キーになる町が解除にならなければ、生業、住み易さは回復することはありません。

それに加え震災前から続いていた少子高齢化は根強く今に尾を引いています。

日常が戻っても「放射能不安」を抱える「いわき市」
避難区域と隣接する「広野町」「川内村」

浜通り南地方と括られても、そこには大きな復興格差、震災前からある「都市機能差」があります。

今回のワークショップで環境省と民間が共有できたのは
1.置かれた地域によって抱える問題がまったく違うこと。そして「性別」「年代」「職種」といった立場の違いでまた抱える問題が違うこと。
2.改めて放射能汚染という物はあらゆる場面に影響を与えるものであり、その多様性に応じた細かい対策が必要ということ。
3.民間と官が共通の目的のために手を結べるということ。
だと思います。

4年半前、原発事故の被災地の未来を議論出来るとは思ってもみませんでした。

これまでは放射能汚染から逃げるの一手だったものが、ここ1年、2年前からはどう向き合い、制限のある生活の中からも未来を築いていくか、そういった局面に移ってきています。

ポジティブカフェはその一つのきっかけとなっていくと感じました。
1回目の今回は、官と民間が繋がる場として成功を納めたと思います。

そして今日呼ばれた私も含めて、団体の代表は、こういった場に呼ばれることがない日々を生きる方々の声を反映していく責務があります。

和やかに進んだ1回目、ですがそれぞれの胸中には原発事故から4年半が経とうとする今でも、多くの課題があることを認識し、まだここまでだという不安を持ち帰ったはずです。

ここからどうするか、自分がどう地域に貢献できるか、
地域の将来への危機感と焦り、そして責任を感じる一日となりました。

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